「レンズの汚れがとれない……」それ、コート剝がれかも！

公開 2022年6月27日 · 更新 2022年6月27日

メガネユーザーのみなさん。今お使いのメガネはどのくらい使っていらっしゃいますか？
３年？５年？なかには１０年以上！というかたもおられるかもですね。

そういえばメガネに「寿命」ってあるのでしょうか？？

当店のお客様からもよくお聞きします「毎日使っているのに買い替え時がよくわからない……」

確かに！

メガネと同じように毎日持ち歩く代表に「お財布」があります。小銭を入れる箇所がやぶれたり、表面が擦り切れちゃったり、留め具が壊れると（あぁそろそろ買い替えようかなぁ）と思います。あとスマートフォンもそうですね。動作が遅くなったり容量不足でアプリがインストールできなくなったりすると（新しいのが欲しい……）と思います。

その点メガネは、大きな傷などができれば別ですが、毎日何ごともなく使えていたら（気づけばもう５～６年使っているわ）と買い替え時がよくわからないかもしれません。

でも実は、メガネにも「寿命」があるのです。なかでもプラスチックレンズの寿命。今回はメガネの買い替え時期やタイミングについてお話しますよ。

【寿命１】視力の変化

多くの方が平均して３～４年の間に、視力が変わりそのタイミングでレンズを買い替えられます。これもまた、寿命ともいえましょうか。一番多い買い替え時期ですね。

【寿命２】うっかり踏んでしまった！

メガネを椅子に置いたのを忘れてうっかり座ってしまった！
床に置いていてうっかり足が乗ってペシャンコにしてしまった！

悲しいかな、メガネあるあるです……。

衝撃や破損は、製品寿命というより物理的な寿命です。こうなると強制的に買い替えになっちゃいます……うぅ、泣くに泣けない。

（そうならないためにも、ハードケースに入れる、床ではなくテーブルなどの高い場所に置く、など気を付けましょう！）

【寿命３】汚れがとれないよ～。それコート剝がれかも

その次に多いのがレンズの「コート剝がれ」です。

みなさん、よく「レンズの汚れが取れないんです……」と言ってお持ちいただきますが、拝見するとだいたいコートがはげていることが多いです。

メガネのレンズって、肉眼ではわかりませんが、実は何層にもコーティングされています。日常でのご使用において一目ではわかりにくい細か～な擦り傷が必然的についていき、それが重なってくるとそこから「コート剝がれ」が起きます。

（汚れかな？）と一生懸命メガネ拭きでお手入れをするのだけれど、とれない。その場合はほぼほぼ、汚れではなく「コート剝がれ」です。

普通にお使いいただいて丁寧に扱っていただいても、傷はつきますし、いずれはコートが剝がれます。それらは、残念ながら修理はききませんので寿命と言えますね。

【寿命４】レンズの膨張、歪み

温度変化などにさらされるとプラスチックレンズは膨張します。
たとえば、日中の車内にメガネを置いている、とか、冷蔵・冷凍庫の出入りや溶接などのお仕事、など日常的に温度変化の高い環境にあるとレンズは膨張します。

しかし、フルリムなどのメガネフレームのほうは膨張しないので、結果レンズを押さえつける形になり、それが元でレンズに歪みが起きたりします。

「最近見えにくい」というお客様がご来店。視力検査では特に変化なし、かけ具合の問題でもない。ふとレンズを検査してみると歪みが起きていて、レンズを交換したら以前のように見えやすくなった！ということもよくあります。

このことからも、膨張、歪みもレンズの寿命と言えます。

【寿命まとめ】３～４年くらいが目安ですね

大きな傷だとお客様自身も気付かれてお店に持ち寄られますが、「コート剥がれ」や小さな「クラック（ひび割れや歪み）」にはなかなか気付かれないので、そのまま過ごされている場合が多いですね。日々お客様と接して総合的に鑑みると、何事もなく使っていただいていてもだいたい３～４年が使用出来得る期間かなぁ、と私たちは思っています。

みなさんのメガネはいかがですか？もし当てはまっていたら、これを機に買い替えてみられるのもいいですね。