こんにちは!眼鏡士の赤木です。
先日、うらじゃ祭りのお手伝いに行ってきました。日に焼けました(^^;
ということで前回の続きです。
環境省の紫外線環境保健マニュアル2015では紫外線の眼への影響がこのように書かれています。
波長が280ナノメートル以下の光は眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い
波長の紫外線も、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過した紫外線のほとんどはレンズの役割を担う水晶体で吸収されます。残りの1~2%が水晶体を通過して網膜まで到達します。
紫外線ばく露による眼への影響については、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障が知られています。
1)紫外線角膜炎
強い紫外線にばく露したときに見られる急性の角膜炎症で、結膜(白目)の充血、異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い眼痛を生じます。雪面など特に紫外線の反射が強い場所で起きる“雪目(ゆきめ)” が有名です。昼間に紫外線にばく露した場合、夜から深夜あるいは翌朝にかけて発症し、大部分は24 ~ 48時間で自然治癒します。
2)翼状片
眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に侵入する線維性の増殖組織で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたします。通常は 30歳代以降に発症し、進行は早くありません。農業、漁業従事者など戸外での活動時間が長い人に多発し、紫外線ばく露を含めた外的刺激がその発症に関係すると考えられています。治療は外科的な切除を行いますが、2 ~ 7%の人は再発し再手術が必要になります。
3)白内障
白内障は眼科疾患の中で最も多い病気のひとつで、眼のなかでレンズの役割を担う水晶体が濁るため、網膜まで光が届かなくなり見え方の質が低下してきます。初期には水晶体
が硬くなるため老眼が進行し、濁りが強くなると視力が低下し、進行すると失明に至ります。
白内障は80以上のタイプがあるといわれていますが日本人で最も多く見られる皮質白内障というタイプでは、紫外線との関係が知られています。
治療は混濁した水晶体を眼内レンズと置換する手術が行われます。
とのことです。
文章先頭の波長が280ナノメートル以下の光というのは図で表すとこんな感じ
で、眼に入るイメージがこんな感じです。
紫外線のほとんどが角膜で吸収されますが長時間であったり、継続的に紫外線にさらされることにより少なからず影響があるようです。
では長時間外出するときの対策はどのようにすればよいでしょう?
環境省の紫外線環境保健マニュアル2015にはこのように書かれています。
眼へのばく露に限ってみると、 帽子の着用で20%減少する(太陽が高い位置にある時)。 UV カット機能を持った眼鏡やサングラスの着用で90%減少する。 (一般に、ガラスの眼鏡は UV-Bをカットしますが、プラスチックの眼鏡の 場合は “UVカット” 表示のあるものを選びましょう。また、正面からだけ ではなく横からのばく露もあるので、顔の形に合った眼鏡やサングラスを選びましょう。)
とのことです。
このようにサングラスをかけることによりほとんどの紫外線をカットすることができます。
当店では既製のサングラスの他にもフレームやレンズカラーも好みのものを選んで作成させていただいたり、度付きのサングラスの作成も承っております。