
こんにちは。
タナカメガネコンタクトレンズセンター/浅口こどもメガネセンターの赤木です。
保護者の方からとてもよくいただく質問のひとつに、
「メガネをかけると、よけいに目が悪くなりませんか?」
というものがあります。
結論からお伝えすると、
メガネをかけたことが原因で、目が悪くなることはありません。
では、なぜそう感じてしまうのでしょうか。
■ なぜ「メガネをかけると悪くなる」と思ってしまうのか?
メガネをかけ始めたあとに、
- 前より度数が強くなった
- はずすと前より見えにくく感じる
こういった経験から、「メガネのせいで悪くなった」と感じる方が多いようです。
実際には、
成長や生活習慣の影響で近視が自然に進行している途中で、
たまたまメガネをかけ始めたタイミングと重なっているだけ、
というケースがほとんどです。
■ 目が悪くなる本当の原因
子どもの近視の進行には、主に次のような要因が関わります。
- 遺伝的な要因(ご家族に近視が多い)
- スマホ・ゲーム・読書など、近くを見る時間が長い
- 屋外で過ごす時間が短い
こうした要因によって、目そのものの形(眼軸長)が伸びていくことで、
近視が進行していきます。
■ メガネをかけると「はずしたときに見えづらく感じる」理由
メガネをかけて正しく見える状態に慣れると、
はずしたときに「こんなに見えなかったんだ」と実感することがあります。
これは、
元々の見えにくさに気づいていなかっただけであり、
メガネのせいで急に悪くなったわけではありません。
むしろ、
- 目を細める
- 前のめりになる
- 無理にピントを合わせ続ける
といった“がんばり”から解放されるので、
メガネをかけた方が目の負担は軽くなります。
■ 子どもの目にとってメガネは「治療」の一部
特に子どもの場合、メガネは単に「よく見えるようにする道具」ではなく、
- 視力の発達を守る
- 姿勢や学習環境を整える
といった役割も担うことがあります。
そのため、
「様子を見てからメガネを…」と長く先延ばしにすることが、
かえって目や学習にとってマイナスになる場合もあります。
■ まとめ 〜メガネは「悪者」ではなく「味方」〜
メガネをかけたから目が悪くなる、ということはありません。
近視や遠視の進行は、成長や生活環境の中で起こっていくものであり、
メガネはその途中で 「見え方を整え、目の負担を減らすための味方」 です。
お子さまの視力や見え方が心配なときは、
まずは眼科での検査を受け、
そのうえでメガネが必要と言われた場合は、
どうぞ安心してご相談ください。
タナカメガネコンタクトレンズセンター/浅口こどもメガネセンターでは国家検定資格「1級眼鏡作製技能士」が、お子さま一人ひとりの「見える」を丁寧にサポートします。


