
子どもは気づきにくい「見えにくさ」に注意が必要です
こんにちは。
タナカメガネコンタクトレンズセンター/浅口こどもメガネセンターの赤木です。
私は国家検定資格「1級眼鏡作製技能士」として、
日々多くのお子さまの視力やメガネのご相談をお受けしています。
今回は、「遠視(えんし)」についてできるだけわかりやすく解説します。
■ 遠視とは?
「遠視」と聞くと、
「遠くは見えて、近くが見えにくい目」と思われがちですが、
遠視はそれだけではありません。
遠視とは、
目の中で光のピントが 網膜よりも後ろ に合ってしまう状態のことです。
そのため、遠くも近くも
どちらもピント調節を頑張らないと見えない という特徴があります。
■ 子どもは遠視に気づきにくい
子どもの目は、ピントを合わせる力(調節力)がとても強いため、
多少の遠視があっても「見えているように振る舞えてしまう」ことがあります。
その結果、視力検査では一見問題なさそう。
でも、実際は目を酷使している
という状態になりやすいのです。
■ 学校健診では見逃されやすい理由
学校の視力検査は、主に「遠くを見る力」を確認する検査です。
そのため、調節力でカバーできる遠視、両眼で何とか見えてしまう遠視は
A判定やB判定になることも珍しくありません。
「健診では問題なかったけれど、家ではしんどそう」
そんな場合は、一度眼科で詳しい検査を受けることをおすすめします。
■ 遠視を放置するとどうなる?
遠視を放置すると、次のような影響が出ることがあります。
- 慢性的な眼精疲労
- 学習への集中力低下
- 頭痛・肩こり
- 斜視や弱視につながる可能性
特に成長期の子どもにとって、
「常に目を頑張らせている状態」は望ましくありません。
■ 遠視の矯正
遠視のメガネは、
「視力を上げるため」だけではなく、
目の負担を減らすためのサポートとして使われます。
すべての遠視にメガネが必要なわけではありませんが、
症状がある場合、眼科の処方に基づいた適切な矯正が重要です。
■ 当店の考え方
当店では、国家検定資格「1級眼鏡作製技能士」が、
眼科医・視能訓練士と連携しながら、
お子さま一人ひとりの状態に合わせたメガネ作製を行っています。
- 処方内容の確認
- 成長を考慮したフィッティング
- 掛け続けられる快適さ
- 定期的な調整・フォロー
「ただ作る」ではなく、「安心して使い続けられるメガネ」を大切にしています。
■ まとめ
遠視は、
見えにくさが表に出にくい分、気づかれにくい視力状態です。
- 視力検査では問題なさそう
- でも生活の中で困りごとがある
そんなときは、遠視が関係しているかもしれません。
気になることがあれば、まずは眼科を受診し、
メガネが必要な場合はぜひご相談ください。
お子さまの「見る力」を守るお手伝いができれば幸いです。


