世界に誇るmade in鯖江の眼鏡フレーム#1 OTO

メガネ

聞くのではなく、感じる音。

 

音を感じて情景を表す。

 

鳥のさえずり

 

風のざわめき

 

川のせせらぎ

 

 

OTO

 

こんにちは!前回の更新からかなり日にちが空いてしまいました(^^;

お久しぶりです。眼鏡士の赤木です。

今回は当店が自信を持ってオススメするメガネフレームのご紹介です!

 

世界に誇るmade in鯖江の眼鏡フレーム

 

OTO

 

妥協のないものづくりは

日本人の音に対するこだわりに似ている。

 

鯖江のメガネ作りの基本は手仕事にあります。

それは職人の培ってきた経験と、熟練の業に裏打ちされたモノ作りです。

手間を惜しまず、徹底的にこだわる姿勢は自ずと良いものを生み出します。

 

OTOはそんな手仕事の重要性を見直し、徹底的にこだわり抜いた造りになっています。

何工程にも及ぶプレス加工、各工程ごとに繰り返される磨き作業。

それら全てが品質の差となります。それはもはや工業製品ではなく、工芸品の領域です。

 

これこそ世界に誇るmade in鯖江の眼鏡フレームです。

 

OTO製造工程

 

5回にも及ぶプレス加工とNC切削機による溝掘り加工によってフロントのベースパーツは作られます。

 

プレスによって固くなった素材が途中で破断したり、プレス型が壊れてしまうことを防ぐため、その工程の途中で、何度も熱処理によるなまし作業を行ないます。

 

また、プレスの最終工程となるフロントの曲げ加工の前には2回の段階的なバレル研磨(荒24時間、仕上げ8時間)と仕上げ磨き(手作業)を行うことにより、美しいパーツに仕上がります。

 

ヨロイ部分の飾りパーツもボリュームの強弱が激しいデザインであるため、プレス加工の難易度が高く、フロント同様、数回に分けてのプレス作業を行ないます。

 

テンプルパーツは裏表両面にプレス型を作ることで、柔らかな曲線と立体感を生み出しています。

 

丁番バネ部は硬く柔軟なβチタンを使用しているので、形状が安定しないため数回のプレスと曲げ加工が必要となります。

 

それぞれのパーツはパーツの状態でフロント同様の研磨作業が行われます。

 

チタンのフレームはダイレクトスポットロー付けと呼ばれる手法で溶接されます。この時、溶接面が完全なフラットな状態でなければ綺麗に、溶接することが出来ません。接地面が荒れていたり、汚れていては不良の原因となります。ですから、溶接前のパーツをきれいに研磨するのです。

 

ダイレクトスポットロー付けは高温と高圧がかかります。

これにより、素材は組成変化が起き、せっかくきれいに磨いた表面も荒れてしまいます。ここで再度、2度のバレル研磨をして、洗浄、手作業でのバレルチップの除去を行ない、仕上がりの検査をしながら手作業での仕上げ磨きを行ないます。

 

この様に何度も何度も磨くことにより、美しいフレームに仕上がります。

 

OTO表面処理

 

OTOは表面処理にもこだわり、通常のフレームに比べ数倍の手間を掛けています。

 

テンプルは特殊な塗装で独特な質感を出しています。

 

まず、発色を良くするために、全体にパラジュームメッキを施します。

この時、密着性を高めるため下地処理としてごく薄くニッケルメッキをします。ただし、その後何層にもメッキと塗装を施すため、ニッケル層が表面に出ることはありません。

 

パラジュームメッキのあと全体に金メッキをします。これはバネ部を金ポイントとして残すためです。その後、金ポイントを残す部分にマスキング処理を行ない、ポイント部以外の金メッキを除去します。

そして、4工程に分かれた塗装工程に入ります。

まず、ベース塗装、次にカラー塗装、そしてセミマットコート、最後に独特の風合いをだすミスト加工(霧に濡れ露がついたようなキラキラとした光沢感)を行います。

塗装が終わった段階でポイント部のマスキングを除去します。

 

すべての工程が終わったあと、焼付という、熱をかけて密着を良くする作業を最後に行ないます。

 

*チタン枠の場合、よく使用するダイレクト塗装はチタン素地に直接塗装するため、発色が悪く、ダイレクトパラジュームメッキはパラジュームが硬い金属のため、密着性がよくありません。

 

 

フロントは落ち着いたトーンの手塗りの風合いに仕上げています。

ここでも、こだわり抜いた表面処理を行っています。

 

まず、サンドブラスト加工によって、全体的にマットな質感にします。

サンドブラスト加工は細かなビーズを表面に当てることによって細かな凹凸感を出し、マットな質感を出す加工です。

この時、サイドの飾り部分は光沢仕上げにするために、ゴム型にはめて、

ビーズが当たらないようにします。

この加工は、フレーム一枚ごとに行ないます。

サンドブラスト加工を行うと細かなビーズの粒子が表面に付着したままになるので、一度洗浄します。

ここで検査を行ない、光沢面に傷や曇りがでているものは、部分的に研磨します。マット面と光沢面境付近はテーピング等を行ない、マット面を磨いてしまわないように細心の注意を払います。

 

その後、金メッキ(一部パラジュームメッキ)をすることで、フレーム裏側が柔らかなマット光沢の明るい仕上がりになり、レフ板効果で肌をきれいに見せることが出来ます。

 

次に、表側に手塗りカラー(FC)で色付を行ないますが、この時、マスキング処理を行ない他の部分に色がつかないようにします。

 

色つけのあとマスキングを剥がし、検査をして他の部分についてしまった色を拭き取ります。

 

その後、焼付処理を行い密着させます。

 

この手塗りカラーの工程は面積が大きくなるほど不良率が高くなるため、

このフレームのようなほぼ全体に塗る場合は、何度もやり直しすることになります。そして、納得の行く仕上がりのものだけが製品となります。

 

 

 

このように熟練の職人さんが手間を惜しまずこだわり抜いて作られたものだからこそ美しい仕上がりになっているのですね!

興味を持たれた方もそうでない方も是非一度ご覧ください!

ご来店お待ちしております。

 

 

 

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